人と人の関係づくりには、自ら紐解いていく勇気と、新しい眼が必要
名古屋の南山学園研修センターに6日間、籠ってのTグループのトレーニングに参加してきました。
Tグループは、人間関係トレーニングとも言われており、その場に参加している人々との関係から学ぶ場です。が、そんな簡単に定義づけして説明してはいけないのかもしれません。
経験者に、Tグループって何?と質問しても、説明が難しいから体験しに行ってこい、としか言われないのですが、でも、ファシリテーターならば、Tグループに参加すべし、と言われ続けて数年間。中々この期間現場を離れることが難しくて参加できませんでしたが、ようやく叶いました。
幕開けは、6日間のねらい「今ここで起こっていることに気づき、私たちがともに生きるためのかかわりを探究する」ことを確認し合い、「私のねらい」ということでそれぞれがこの場に参加する意義を絵に描くところから始まりました。
そして、2つのグループに分かれて、それぞれ別のお部屋にわかれて、Tセッションを行います。
1回が1時間強、6日間で14回同じように、輪になって座ります。
Tグループファシリテーター(トレーナー)はいますが、特に構成的なテーマも出されず、手続きもありません。まさに非構成の場です。
食事の時以外は、ずっとこのグループで過ごすわけですので、6日間の間にメンバー間の関係性の変化が起こります。
2つのグループになっているので、自ずとその比較も生まれたりもします。
そういった活動を通して、グループの中で自分を生かし、他者とともに生きる、関わることをそれぞれが探求していくプロセスがTグループであり、そこからチームづくり、組織づくりで大切な「眼」を培っていくことになる・・・なんとも奥深いプロセスを体感する機会でした。
私の頭の中では、ずっとコンテントとプロセスの氷山図が浮かんでいました。
トレーナーも含め、輪になった椅子が回をおうごとに、外側の壁にへばりついて、四角くなっていったんです。四角いと全員の顔は見えずらくなりますし、離れていく距離の分だけ関係も離れてしまうような気がして、「みんなの顔が見えるように、もう少し綺麗な円になって座り直しませんか?」と声をかけてみました。
そこから場が動いていったように感じています。
こんなところからも、ファシリテーターならば一度は参加すべし、と言われているのでしょう。
人と人の関係づくりには、自ら紐解いていく勇気と、新しい眼が必要なのである。
これが、このTグループから学んだことです。
1週間メンバーに寄り添い場をファシリテートしてくれた津村先生をはじめJIELの皆さんに感謝です。
まだまだ果てしない探求の旅は続きます。