『アイデンティティを形作る価値観を探求する:豊かなストーリーの発展』
日曜の午後はこの春ニュージーランドで学んだナラティヴ・セラピーのレクチャラーだったエルマリー博士@ワイカト大学のお話を聴きに東大まで。
テーマは、『アイデンティティを形作る価値観を探求する:豊かなストーリーの発展』
タイトルだけで難しそうで全部を消化しきれていないのですが、アイデンティティの形成とディスコースの理解が少し前進しました。
親とか社会とかが、どれだけ子どものアイデンティティに影響を及ぼしているのだろう、と思うと怖さもありますが、それと向き合うことが自分の人生を生きるということなんじゃないか・・と思う今日この頃です。
娘と話していて思うことは、課題があるから人生楽しいのだ、ということ。
そういう意味では今の私にとても響いたのが、「思いもよらない答え(応え)を一緒に笑える喜びによって自分(支援者自身)が変われる」
エルマリーが凄く嬉しそうに語った時に、なんで自分がプロセスの探究をしているのか、そのエネルギーの源泉をみた気がしてゾクッとしました。
そして、「違う耳をもって聴く」
自分の枠組みで聴いていると、質問して解決させようとしまう。違いを肯定的に聴く準備=開くことが大事。
それが、「思いもよらない応え」(あえて答えでなく応え)という”gift”に繋がっていくんですね。
勢いで真ん中のだいぶ前の方の席に座ってしまい必然としてエルマリーと目が合い。。終了後、通訳を介してご挨拶すると、ちゃんと覚えていてくれました。
そして夜は、仲間と「ナラティヴ・セラピーの会話術」読み合う会。
奇しくも、読んだ章は「ディスコース」という巡り合わせ。
社会的環境的に認知された何かしらの枠組みやそれに伴う行動の枠組みと、自分の中の価値観の枠組みで見たいものだけを見ている状態と、また少し理解が進みます。
これもただ読むだけでなくそこから対話することから生まれる”gift”。
章の最後に書かれているのは、コミュニティ・ワークの可能性。「関心を分かち合うコミュニティ」の存在。
ここにファシリテーションとのつながりを強く感じてしまう私がいます。。