言葉を紡ぐことで相互連携の強化とポジティブチェンジへの移行を促進する

今年一年間、伴走してきたシナリオプランニング・プロジェクトの最終活動日である本日は、成果発表に向けた残タスクを確認しあい、活動から得られたハーベストを分かち合う一日でした。

ふりかえりのアプローチは、「リフレクシヴ・カンバセーション」の概念をご紹介し、話すと聴くをしっかり分け、お互いの声をしっかりと受け止め、可能性を生成する時間を体験していただきました。
可能性の生成をやってみての気づきは、あんなことやこんなこと、あれもこれも、と、KPTでproblemをひっくり返すだけのtryとは質感の違う、厚みのある語りになったこと。
「ふりかえりというと、KPTはやったことがあるが、それとは違う感じ」と、メンバーからもその違いについて言葉が出ていたのも嬉しかったです。
改善点を指摘しあう反省の場にするところから、お互いの取り組みを受け止めあって、そしてい可能性を広げる言葉を紡いでいく。このことによって、より相互の連携を強化してポジティブチェンジへの移行を促進するのではないかと最近とくに感じています。

何より嬉しかったのは、「他の研修とは圧倒的に違いがあって、意義あるものだった」というメンバーの方からのこのプロジェクトのハーベストの言葉たち。涙が出そうになりました。
それだけでなく、「この場はいつもの会議とは根本的に違うのだ、妥協せず、とことん話せる機会であり、こういう場をみんなが経験すべきだ」、とも言っていただいたことも本当にあり難きこと。
伴走支援者の立場からしたら、参加したメンバーから発話される一つ一つの言葉が、本当に得がたい収穫の実りであり、ギフトだと思うと共に、普段の会議でもこの場と同じようにとことん話せる時間を持ってもらいたいと切に願う私です。

少し負荷はかかった一年間だったかもしれないけれど、最後に手にしたそれぞれのハーベストを、今度は自身の組織に還元していくことに生かしてほしい。
自分の体験を現場でも実践していく。ひとり一人の体験と実践のtryが繋がって積み重なってこそ、組織学習のサイクルが回っていくんだと思っています。
そんな取り組みをこれからも続けていきたいと改めて思った一日でした。

あとはこのプロジェクトのアウトプットを組織の皆さんと共有する場。
そこまでしっかりと伴走しきりたいと思います。