8分間読書法で「問いのデザイン~創造的対話のファシリテーション~」を読んでみた!
読書の秋。
ということで今平行していくつかの読書会をやっていますが、そのうちの1つ「問いのデザイン~創造的対話のファシリテーション~」の読書会。9月と10月の2回に分けて日曜の午前中の2時間ずつを使って。勿論オンラインです。
内容としては、 序章にある「認識の固定化」と「関係性の固定化」の話はナラティヴ・アプローチやその根底にある社会構成主義とつながっていて、前段の「課題のデザイン」はまさに組織開発のファシリテーションでいうところのエントリーのお話、そして後段の「プロセスのデザイン」はファシリテーターが場でどう「問う」のかの具体的なお話、ということで 暗黙知的な印象のある「ファシリテーターが問いかけること」についてとても具体的に整理されている本です。とにかくまずは事前の課題設定の罠にはまらないように。そして現場での問いかけは丁寧にシュミレーションを重ねて。何をどの範囲でどんな制約をかけてどう表現していくか・・・ファシリテーターとして抑えておきたい重要なポイントを改めて考えさせてくれた本でした。
読書会をするにあたって最近では色々な方法がある中で、今回やってみたのはミーティング・ファシリテーターの先駆者として有名な青木将幸さんが考案した「8分間読書法」。オンラインでもこの手法はとても深まるということが分かったのが大収穫!
進め方は、
・読む8分・・・まず個人で、本を8分間読む。
・書く8分・・・読んでみて、自分が何を感じたか?どんな印象をもったか?等、紙にメモする。
・問立8分・・・皆と話し合ってみたい「問い」を考え、各自A5用紙1枚に太めのペンで書く。
・語る8分・・・それぞれの問いについて、1テーマ8分ずつ意見交換する。
問いを立てるまでの24分間はタイムキープしつつ、 画面をoffして、それぞれが黙々と時間を過ごします。意外とあっという間に過ぎます。
そして、語る8分×参加人数分・・・この時間がなんとも深い対話の時間になるのです。
参加者の方が言ってましたが、「進め方はとても構成的なプロセスなのに対話の時間は超非構成」・・・まさに!です。
やってみてびっくりしたことは、バラバラで考えたにもかかわらず、 それぞれから湧き出てきた「問い」を順に話していくうちに繋がり、一つの対話の流れになっていく不思議な感覚・・・これはきっと参加してくださった皆さんのおかげで、お互いがお互いの「問い」を受け止め、繋がりを見出しながらお話してくれたからではないかな・・と思っています。
そして、終わってみると心地よいチーム感が醸成されているような(笑)
一人で読むよりみんなで読むほうが格段に面白くて深い。他者という関わりが入ることで読書の時間がこんなに豊かな時間になるのか・・という発見が嬉しい日曜の朝でした。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました~!