クロスロード・ゲームを使った防災研修
今年は、クロスロード・ゲームを使った防災研修に取り組んでいます。
「クロスロード」とは「岐路」・「分かれ道」のこと。
「クロスロード・ゲーム」は、阪神・淡路大震災で、実際に災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに作成された、カードゲーム形式の防災教材です。
災害時のさまざまな場面を想定しながら、二者択一のジレンマに対して多様な見解を踏まえて、どう考えていくかを体感から学ぶことができます。
カードの問いに正解はありません。
プレイヤーが自分なりの理由を考え抜いた上で、「Yes」か「No」かの判断をします。
多数派になることもあれば、少数派になることもあります。一人だけ違う意見の場合は、より貴重性があるとしポイントは高く設定されているところも面白いところです。
ただゲームをするだけでなく、その人が「Yes」または「No」を選んだ理由を聴き合う対話を組み合わせていくことで、多様な価値観や視点に気づくことができるという体験型のゲームです。
今回は、そのゲーム体験を踏まえて、自分ごとに引き寄せて自分の地域について想像を巡らせ、新たなゲームの問いをつくり、この地域オリジナルの「クロスロード」を作っていくプロセスを入れました。
自分たちにできることを、みんなで語ることから、色々なアイデアは出てくるものですね。
防災・災害について、その道の専門家ほど多くを経験しているわけではありませんが、この11年間で垣間見てきたことから、あんなこともこんなことも確かにありますね・・・と私自身も触発されて、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
そんなことに関われたのも、これまでのご縁のおかげ。本当に有難きことです。