市民の力、地域の力を育むファシリテーション講座を実施しました!

地域をよりよくしたいと願う市民の皆さんを対象にしたファシリテーション講座、2日間に渡って実施しました。
ファシリテーションとは、単なる進行することや会議テクニックに限ったものではなく、人と人の関係性や共同行為に働きかけ、その場の営み(例えば、個人の変容・成長から、集団や社会の変革・創造に至るまで)をそっと後押しすることで、その実現をよりし易くすることです。
このような視野の広がりを、どうしたら体験から学んでいただけるのだろうと、地域の皆さんを相手にする場の時は特にそこを意識している私がいます。

今回は、参加者の皆さんの期待をお聴きして、そこにどう応えるかも含めて、過去のプログラムをかなり見直して、ファシリテーションの歴史的系譜のご紹介も含めた、新たなコンテンツとなりました。
また、地域の課題は何が正解か定められないことが沢山あります。そんな時に真っ向から議論を戦わせたり、妥協や交渉に甘んじてしまうのは余りに残念です。そこで2日目の最後には、解は無いかもしれないけれど考え続けていくことはとても大切なテーマを取り上げ、社会構成主義の地平に立って会話する『ナラティヴパブリックカンバセーション』にも取り組んでみました。
参加者の方からは、「今日ココで問われなければ語ることはなかった言葉が出てきた」、「他の人の語りを聴いていくうちに最初は考えてなかった言葉が出てきて自分でもびっくり」などのコメントをいただき、tryしてみて良かったとしみじみ感じております。

こんな形で、ファシリテーションが、対話が、皆さんのこれからに何らかの影響を及ぼし、そこから社会にその影響が波及していくことを願っています。