ファシリテーションって何?

プロセスラボラトリーが事業の軸に据えているファシリテーションについて、改めて書いてみようと思います。

そもそも「ファシリテーションって何?」と言われたら、何をイメージするでしょうか?

もしかすると多くの人は「ファシリテーションといったら、会議進行術とかワークショップを進行するスキルでしょ?」と言うかもしれません。確かに、会議やワークショップを進行する役割をファシリテーターと呼んだりしますので、それも一つの答えだと思います。

語源から辿ってみましょう。
Facilitation、Facilitateの語源はラテン語の「facile(容易い)」からきています。意味は「容易くすること、促進すること」です。

ファシリテーションは様々な領域・分野で発展してきました。よってどの領域・分野で語られたかによっても、その定義づけの言葉は色々です。そこに正解不正解もないというのもファシリテーションが大切にしていることだと私は感じています。

一言で表現するときに私が気に入ってるのは、ファシリテーションとは”しやすく”することである、という表現です。
もう少しかしこまって表現するならば「ファシリテーションとは人々の関係性や共同行為に働きかけてその場の営みを後押しすること」だと私は捉えています。

人は何かを成そうとするとき、多くの場合一人で達成することは難しいのではないでしょうか?
そのように誰かと何かをなし得ようとするときには、様々な”しにくさ”が伴ってきます。その”しにくさ”をなんとかする、これがファシリテーションになるわけです。

その時の手段が「話し合うこと」です。そして、この話し合いの”質”が人々の共同行為の質に大きく影響します。
ファシリテーションは、人々の共同行為のための手段である「話し合い」をよりよくするための工夫、スキル、そして話し合う人々の姿勢・あり方でもあります。ですので、単なるスキルとも言い切れないところがあります。

以前、会議はその「組織の文化を表す」と教えてもらったことがあります。組織に限らず、チームだったり、地域だったりするかもしれませんが、その場の文化・風土が話し合い方に表れているということ。もしあなたの組織やチームや地域の文化・風土が、とても良くて、全く”しにくさ”を感じていないならばファシリテーションは必要ないかもしれません。でも、もし何か”しにくさ”を感じているならば、ぜひファシリテーションを学び取り入れてみて欲しいと思います。

何がその”しにくさ”を運んでくるのでしょうか?
そう考えてみると色々な工夫のしどころが浮かんできませんか?

あなたの現場(組織、チーム、地域)の話し合いにファシリテーターが必要だと思った時は、ぜひお問い合わせください>こちらまで
プロセスラボラトリーでは、”しにくい”ところから”しやすい”ところへ近付けることを後押しをお手伝いをしています。