用語集

プロセスラボラトリーのサービスで使われているキーワードの解説ページです。(随時更新中)

ファシリテーション

ファシリテーションとは、「人々の関係性や共同行為に働きかけてその場の営みを後押しすること」
Facilitation、Facilitateの語源はラテン語の「facile(容易い)」意味は「容易くすること、促進すること」です。

つまり、ファシリテーションを広く捉えるなら、人々が何かをする際に”しやすく”するための働きかけ全てと言えるでしょう。
人は何かを成そうとするとき、多くの場合一人で行うことはありません。その時の手段が「話し合うこと」です。
そして、この話し合いの”質”が人々の共同行為の質に大きく影響します。

ファシリテーションは、人々の共同行為のための手段である「話し合い」をよりよくするための工夫、スキル、そして話し合う人々の姿勢・あり方でもあります。
関連記事>「ファシリテーションって何?」

ファシリテーション・グラフィック

ファシリテーション・グラフィックとは、「話し合っているメンバーから見えるように話し合いを可視化していくこと」です。
話し合いの後に残すための記録とは違い、ファシリテーション・グラフィック、可視化は結論に至る前の発言も含めてリアルタイムで書き出しながら整理やふりかえりに活用します。
ホワイトボードや模造紙などを使って発言を書き出し、図解などで整理することを促しながら、参加しているメンバーが同じものを見て話し合うことで話し合いを効果的に進めることに貢献します。。

プロセス

話し合いの場におけるプロセスとは、過程や手順という一般的な意味合いに加えて、その場にいる人々の間に生まれる感じ方、考え方、捉え方、関わり方といったものも「プロセス」という言葉で表します。
プロセスに対する言葉に”コンテンツ”(または”コンテント”)という言葉がありますが、これは話し合いの場でメンバーの口から出てきた意見やアイデアなどのことであり、多くの話し合いにおいてメンバーが着目するのはこちらになります。一方、プロセスは目には見えず、とても捉えにくく意識されにくいものです。
場の成果は、このコンテンツとプロセスの掛け算。どちらかが欠けても成果にはつながりません。
だからこそ、ファシリテーターはこのプロセスに焦点をあてて場に関わっていきます。

ナラティヴ・アプローチ

ナラティヴ・アプローチとは、他者との関りによって現実を作る言葉に意味がもたらされるという社会構成主義を前提にした、オーストラリアのマイケル・ホワイトとニュージランドのディヴィット・エプストンの貢献によって形作られた対人支援の世界で発展してきたアイデアと実践です。
人々は出来事を理解する時にストーリーとして理解し、ストーリーに織り込まれた意味が人々の経験を形づくる。そしてストーリー上の人々の思考や信念は絶えず文化的環境の影響を受けていると考えます。
そして、「人も人間関係も問題ではない。むしろ問題が問題なのだ」というスタンスを大切にしながら、人と問題の距離をとり、話し手をその人生の専門家として会話に招き入れ、認証と可能性を生成していく共同的会話のアプローチです。

シナリオプランニング

シナリオプランニングとは、起こりうる複数の未来を「想定」して未来を起点に柔軟に継続的に対策を練る未来洞察手法の一つ。
発想の起点が未来にあるバックキャスティング思考がベースにあり、幅広く外部環境分析を行いながら未来の世の中がどうなっているのかを考え、自社への影響を多角的に話し合い、起こりうる未来にどのように適応していくかを戦略的に意思決定していく手法です。